三井の文化と歴史(後期)日本屈指の経営史料が語る 三井の350年 展示会レポート
三井の史料を収集・保存する三井文庫。1903年に設立された三井家編纂室が前身で、貴重な資料は閲覧室で見る事ができますが、主に研究者を対象としているため、その史料がまとめて公開される事はありませんでした。
三井文庫の財団設立50周年・三井記念美術館の開館10周年を記念した本展。会場前半では近世、後半は近代と、歴史に沿って三井のあゆみが紹介されます。
三井の元祖は三井高利(たかとし:1622-1694)です。伊勢・松坂で資金を蓄え52歳で江戸に進出。抜群の商才で巨万の富を築きました。
子だくさんだった高利。特に息子たちは父を助け、高利の子孫である十一家は明治以降の三井財閥でも中心的な役割を担いました。